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604年 憲法十七条を制定する [年号のゴロ合わせ]

ずいぶんご無沙汰してしまいました、すみません。
ゴロ合わせの続きを見ていきましょう。



前回、593年に厩戸王(聖徳太子)が推古天皇の摂政に就任した話をしました。
このとき彼は弱冠ハタチ。
老けた肖像画のイメージが強いですけど、実は若かったんですねぇ~…

さぁその厩戸王(聖徳太子)、蘇我馬子らとともに様々なことを定めていきます。

まずは603年に冠位十二階を制定し、才能ある人物をどんどん登用できるようにしました。
これまで人材は氏姓制度によって登用されてきたんでしたよね。
世襲制ですから、実力よりも家柄重視。
極端な話、どんだけアホな人でもいい家柄に生まれればいい役職につけてしまう、
そしてどんだけ才能あふれる人でもショボい家柄に生まれればショボい役職にしかつけなかったわけです。
なんて勿体ない話…
ということで、冠位十二階というものをつくって、これまでの氏姓制度による世襲を打破しました。
詳しくは後日、飛鳥時代のまとめプリントで見ていきたいと思います。

冠位十二階を制定した翌604年、有名な憲法十七条が制定されました。

憲法とは言っても、いまの日本国憲法のような性格のものではありません。
豪族たちに国家の官僚としての自覚を求めたものです。
いわば、生徒手帳に書かれた校則みたいなもんです。
校則は、それぞれの学校の生徒としての自覚を求めたものですからね。

では、史料を見てみましょう。

一に曰(いわ)く、〔1   〕を以(もっ)て貴(たっと)しとなし、忤(さか)ふること無きを宗(むね)とせよ。
二に曰く、篤(あつ)く〔2   〕を敬へ。
三に曰く、〔3   〕を承(うけたまわ)りては必ず謹(つつし)め。
      〔4   〕をば則(すなわ)ち〔5   〕とす、〔6   〕をば則ち〔7   〕とす。
   (中略)
十二に曰く、国司(くにのみこともち)・国造(くにのみやつこ)、百姓(おおみたから)に斂(おさ)めとることなかれ。
        国に二(ふたり)の〔4   〕なく、民に両(ふたり)の主(あるじ)なし。
         率土(くにのうち)の兆民(おおみたから)、王(きみ)を以て主とす。
   (中略)
十七に曰く、それ事は独り断(さだ)むべからず。必ず衆(もろもろ)と論(あげつら)ふべし。

空欄にあてはまる語句は分かりましたか?

1…和(わ)
2…三宝(さんぽう、仏教のこと)
3…詔(みことのり、天皇の命令のこと)
4…君(きみ、天皇のこと)
5…天(あめ、天皇とは天(てん)のようなものだ、ということ)
6…臣(しん、臣下のこと)
7…地(つち、臣下とは地(ち)のようなものだ、ということ)

やたら1文字の漢字が多いですね…

とにかく有名なのは第一条。
これはおそらく中学校でも習ったことでしょう、「みーんな仲良くしましょうね♪」って意味だよって。
しかし…続きがあるのをご存知でしたか?
「忤ふること無きを宗とせよ」。

つまり、こういうことです。

604.jpg

このころは天皇中心の国家を作るために必死ですからね、
中学校で習ったような微笑ましい内容だけではないということです(笑)

第三条も同じように、天皇中心の国家を作るためのものです。
「天皇の命令を受けたら必ず従いなさい、天皇とは天であり、お前ら役人は地なのだ!」ということ。
天は万物を覆い、地面が万物を載せることによって四季がうつろいゆくのです、
なので地面が天を覆おうとすれば、秩序は破壊されるばかりだ!という文章がこれに続きます。

また、第十二条も同様です。
「国司や国造は人民から税をしぼりとってはいけません。国に二人の君主はなく、民に二人の主人はいません。この国土のすべての人民は、天皇をもって主人としているのです。」という意味ですね。

とにかく、役人たちに「自分たちは天皇中心の国家の役人なんだ!」という自覚を持たせるわけです。

さて、飛ばした第二条を見ましょう。
第二条からは、新しい政治理念として仏教が重んじられていることが分かります。
このころ、四天王寺や法隆寺といった寺院がどんどん建立されています。
詳しくは飛鳥文化のまとめプリントでとりあげます。

最後に第十七条。
「ものごとを独断でおこなってはいけません、必ずみんなで話し合いましょう。」
役人にとって大切な気構えですね。

この憲法十七条、出典は分かりますか?
『日本書紀』ですからね、お忘れなく!!

それでは、今日のゴロ合わせ。

604年.jpg



次回も厩戸王(聖徳太子)がらみのゴロ合わせを取りあげます。
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